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東日本大震災に伴う調査特集

東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)については、人的にも物的にも戦後最悪の被害となりました。福島原子力発電所の事故も重なり、その全容はなかなか把握できず、関係技術者の懸命な努力にもかかわらず、未だに危機的状態から抜け出せません。
直接被害や影響を受けた皆様には深甚よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い平常への復帰と、街の復興を祈念いたします。
ところで、この震災による建築物あるいは土木構造物についての状況がしだいに明らかになり、東北地方を中心に首都圏でも被害が発生しています。これに伴い弊社にお問合せの多い、あるいは対応可能な検査や調査の主なものを下記のようにまとめて特集しました。

(1)耐震診断

(2)ひび割れ調査

(3)外壁タイル・モルタル調査

(4)不同沈下等の建物調査

(5)天井仕上材等の不具合調査

(6)火害調査・診断

(7)擁壁等土木構造物の調査

(8)駐車場等の液状化による内部空洞調査

まずはお問合せ、ご相談ください。

 

(1) 耐震診断・耐震補強設計・工事監理
耐震診断・耐震補強設計・工事監理今回は津波の被害があまりにも大きく、地震の揺れによる被害の報道は比較的少ないようです。

しかし、鉄筋コンクリート造4階建ての大きな事務所ビルで最上階が崩壊したり、2階建て庁舎の1階柱が途中で壊れて危険な状態になるなど被害が続出しています。いずれも新耐震基準以前の建物で、耐震診断や補強は実施されていなかったようです。
自らの生命や財産は、一義的には自らが守らなければならないでしょう。弊社は耐震診断を、木造住宅から鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリ−ト造とマンションや事務所まで行っています。特徴は次のとおりですが、まずはお問合せください。
・ 現地調査(1・2次調査)から耐震診断計算、耐震性能評価まで一貫して自社で行えますので、コスト、期間も有利で、信頼性も高まります。
・設計事務所、施工業者様などからの依頼による現地調査(1・2次調査)のみでも、検査のプロとして喜んで受けさせていただきます。
・ 設計図書が紛失などによりない場合も、実測により構造躯体寸法や、各種機器により配筋状況などを調査して構造図を復元しますので、耐震診断は可能です。


 (2) ひび割れ調査: 現状・原因調査、補修提案等
地震の影響によりコンクリート壁などにひび割れの入ることがあります。まずは、ひび割れのパターンや幅、長さ、深さなど現状を測定し、設計図書により構造躯体に発生しているかなどを調査します。その結果から構造技術者が原因を推定して、安全性と補修・補強の必要性を判定します。

耐震壁などでひび割れが大きな場合は、鉄筋が弾性限界を超えていたり、破断している可能性もあります、このためエックス線調査などの方法による、目に見える確認をお薦めします。


(3) 外壁タイル・モルタル調査: 現状・原因調査、補修提案等


外壁タイル・モルタル調査

市街地でビルの外壁タイルなどが地震により剥落したり、浮いて危険になったというニュースが報道されています。

タイルなどは塊となると大変重いもので、万一通行人や住民を傷つけた場合、ビルのオーナーや管理者は厳しく責任を問われます。日頃の点検も大切ですが、大きな余震が続く現在、これを機会に全面的に外壁の劣化調査をして、事故を未然に防止しましょう。
・調査目的や予算に応じて足場やロープを使用した全面打診から、赤外線サーモグラフィーを併用するなどの方法を提案しますので、お問合せください。

 


(4)不同沈下等の建物調査: 現状・原因調査、復旧設計等
不同沈下等の建物調査神奈川県や千葉県の比較的新しい埋立地を中心に、広域的に液状化現象が発生しています。戸建住宅本体の傾きや、その敷地周辺で歩道や下水道の被害が目立つ反面、大規模な建築物では被害がほとんど出ていません。しかしながら、地盤改良がなされていない場合は、建築物と敷地の間に大きな段差や空隙が生じたものも見られます。

場合によると地中に穴ができている可能性があります。これらについては、正確に現状を調査して、原因を明らかにし、復旧設計をする必要があります。
不同沈下からあらゆる建物の不具合、地下埋設物の調査と、弊社は検査・調査のエキスパートとして総合的に実施します。


(5) 天井仕上材等の不具合調査(現状・原因調査、復旧設計等)
天井仕上材等の不具合調査天井仕上材や外装材など非構造部材の落下が相次ぎ、死傷者が発生しています。天井仕上材の崩落は、音楽ホ−ルや体育館、ボーリング場など大空間に目立ちます。外装材では、ALCパネルなどが落下しています。落下後の被害や原因についての調査、事前の安全性確認調査などをお受けします。

 

 

 

(6) 火害調査・診断(補修提案含む)
火害調査・診断火災の被害も生じています。都心部のオフィスビルや壊滅的な被害を受けた東北地方でも鉄筋コンクリートの事務所や学校が燃えています。

木造と異なり、通常、これらは適正な火害調査・診断を行い、その火害等級や被災度を判定して、補修・補強をすれば再利用が可能なものもあります。安全確認と、資源を大切にするためにも、火害調査をご検討ください。
・予備調査から1・2次調査、火害診断、補修・補強計画と一貫して行います。もちろん調査だけでも受託させていただきます。

 

 

(7)擁壁等土木構造物の調査
建物同様に擁壁にもひび割れなどが、地震の影響により発生しています。津波では、百トンもある防波堤が流されたり、橋梁が何十センチも横に動いたものもあると報道されています。ほとんどの土木構造物は、長期間に渡る安全性と耐久性が求められます。また、大規模なものが多いだけに調査をせずに放置するのは大変に危険です。
この地震により、ひび割れが生じた、傾いたあるいは隙間が大きくなったなど何か変化がありましたら、ご相談ください。

幼稚園の耐震診断

1.調査目的

東京都内のA社から幼稚園2園の耐震診断のご依頼を受けました。B園は2階建てで、昭和46年の建築ですからすでに38年が、C園は鉄骨造の2階建てで、昭和42年の建築ですから41年が経過しています。
学校法人様は、新耐震法施行(昭和56年6月)以前の園舎のため、園児の安全確保などから診断を行い、補強の必要があるかどうかを知りたいとのことでした。

2.調査内容

弊社は早速、一級建築士の耐震診断統括者と構造設計一級建築士、コンクリート診断士と鉄骨非破壊検査有資格者の建物実態調査責任者、計4名により予備調査を実施し、園長様など関係者のお話を伺い、診断対象の園も見させていただきました。
この予備調査の結果を受けて、園児の安全にも配慮した調査計画書をご提出して、ご承認をいただき建物調査に着手しました。 それぞれ2園について設計図書と現状の照合を行い、B園については鉄筋コンクリート造ですので、柱や梁、壁の寸法や配筋の確認、ひび割れなどとコンクリート強度等の調査を行い経年指標に反映させました。C園については鉄骨造ですので、部材寸法を確認し、柱と梁の仕口の溶接部分の判定を行い、診断に着手しました。

3.調査結果

建物調査結果などを反映させた数値や各種条件を設定して、診断ソフトに入力、耐震診断を行いました。
その結果、「耐震性に疑問あり」あるいは「安全」というような所見となりました。「耐震性に疑問あり」の場合については、補強提案をさせていただきました。
これら結果については、報告書としてまとめさせていただき、総合所見を目次の前に入れ、一読で判定結果が分かるようにまとめました。そして報告説明会の場を設けていただき、幼稚園関係者にご出席をいただき、パワーポイントを使用して耐震診断の基本をご説明した後、報告書の要約版で分かりやすく説明、ご質問にもお答えしました。 大変分かりやすかったと高い評価をいただきました。

貝の砂出し調査

1.調査目的

「テレビ朝日」より、殻が閉じている活きたアサリで中にある砂の量を、調査できないかと相談がありました。貝が小さい上に、砂はもっと小さいものですから、なかなか難しそうです。
情報整理バラエティー「ウソバスター」という番組で、貝類は調理前に砂抜きが必要ですが、昔からそのときには、塩水に包丁や釘などの鉄類を入れて漬けると砂を良く吐くといわれています。それを実証しようということで、砂の増減が視覚的に誰にでも分かることが調査条件になりました。

2.調査内容

視覚的に分かるという条件などから、]線による2日間の調査になりました。弊社で扱っている]線調査の対象物は、土木構造物や建物のコンクリート、原子力部品、プラント配管などの鉄製品がほとんどです。同じ線量では強すぎてフィルムが真っ黒になってしまいます。
テレビスタッフも立ち合うため、放射線防御などの設備が完備した弊社の照射室で装置もいろいろと変え、何枚も試し撮りを行いました。隣接の暗室で直ぐに現像して、弊社のベテランがシャーカステンで調査診断を行いました。

3.調査結果

この調査結果は、ご覧になった方もいられると思いますが、2008年6月15日(日)に調査状況が放映されました。
番組内ではゲストや参加者もびっくりしていましたが、意外にも鉄類を入れても入れなくとも砂の吐き出す量は変わらないというものでした。入れたほうが多いといわれているのは、貝は静かな状態で良く砂を吐き出す特性があって、包丁などが入れてあると子供たちの動かすことが少なくなるためという間接的な理由とのことでした。

革張り椅子などの異物調査

1.調査目的

2008年7月開催の主要国首脳会議に向け、外相会議などの準備会議が横浜、新潟、沖縄と各地区で続いています。
これに関連してある大手総合内装メーカーから世界の要人が座る大型椅子を壊さずにクッションも含め内部に異物が混入していないか、工具や釘の残存物がないかを調査できないか相談がありました。

2.調査内容

電話で相談を受け、調査方法はX線が良いだろうとの目安がつきました。しかし、椅子は納入直前の完成品で肘掛や脚があって傷をつけたり張地を汚すことは許されません。何枚撮れば安全が確認できるのかも分からないため、事前試験を実施することになりました。
完成品を弊社の照射室にお持込みいただき各種角度から撮影して、お客様の目的に合致するか、費用が妥当かを総合的に検証しました。

3.調査結果

当初は全数を弊社の照射室に持込み実施する予定でしたが、事前調査の結果、お客様の製作工場に弊社の暗室設備付特殊車両(発電機・X線発生装置搭載)を派遣したほうが数も多いことなどから効率的なことが判明しました。
また、フィルム枚数もリーズナブルなものにすることができ、納入の全脚数を検査して異物混入のないことが確認され、大切な会議の安全確保に弊社も協力することができました。

関連リンク


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