事業内容

マンション

調査事例

マンションの火害調査

1.調査目的

首都圏A県B市の団地住戸で昨年末に火災が発生しました。建物は鉄筋コンクリート造壁式構造の4階建です。火災は北側の居室を火元として南側居室に燃え広がり、ベランダに炎が噴出し全焼しました。
しかし幸いにも、隣戸、上下階への延焼や負傷者はありませんでした。 調査は、この火災がコンクリート構造体にどの程度の影響を及ぼしたかを探り、建物の再使用が可能か、補修・補強が必要なのかについての判断材料を得ることを目的としました。

2.調査内容

まず、火害調査の経験豊かな弊社のコンクリート診断士が、事前調査として後片付けも終わっていない、きな臭い現場に駆け付けました。そして煤の状態や木材の燃焼状態、サッシの溶融状況、コンクリートの爆裂や剥離などから火災状況の概要を把握、大まかに受熱温度を推測し火害等級を想定して、調査ランクと調査内容を決めました。
詳細調査は、事前調査による火害状況の概要と想定された火害等級から、コアサンプリング等の各種調査 からなる総合的なものとして、実施しました。

3.調査結果

詳細な目視調査のデーターを整理した結果、火害等級が高い部分や、ひび割れなどの大きなところもありました。しかし、コンクリート試験から得られた結果は、健全部と火災部に大きな差はなく、設計強度を満足していました。
これらの結果を建築士も含めて総合的に検討し、現場写真や判断根拠も添付して報告書としてまとめました。 このように弊社は火害調査を、首都圏をはじめとして関西、中部圏と、広く受託し、実績をあげています。

赤外線カメラによる外壁調査

1.調査目的

神奈川県A市内の8階建てのマンションで外壁全面に貼られた磁器タイルの一箇所の落下(剥離)事故が発生しました。管理組合様から、この補修に先立ち、他の部分での危険が懸念されるため、足場を架けずにタイルの落下につながる浮きなどが分かる簡便かつ早い調査方法がないかと問合せがありました。
弊社はタイルの落下状況や建物周囲が道路や空地であることなどから、赤外線調査をご提案しました。

2.調査内容

赤外線調査はタイルなど仕上材表面の極めて微妙な温度差から浮きなどの欠陥を判断するものです。このため撮影には天候が良いことが第一条件となり、かつ、一定の距離が必要です。また、撮影された画像の判断には専門的な高い技術力を要します。
弊社は5年以上前から研究を続け、その間に実績も積み上げてきました。今回も、最新型で高性能な赤外線カメラを持込み、現場状況を把握して、適切な位置と時間などを選定して撮影に臨み、その結果を詳細に分析しました。

3.調査結果

調査結果は、管理組合様が懸念されたとおり、浮きの生じている可能性の高いタイル部分が数箇所ありました。これを受け管理組合様は、赤外線カメラの調査結果を加味して建物全体の補修予算を組み、落下タイルの補修時に足場を設置し、より確実な目視と打音による調査を実施して、全体を補修することになりました。
これは管理組合様にとっては、低コストで素早くタイルの状況を把握し、適正な補修計画を立案することにつながりました。

マンションの構造スリット調査

1.調査目的

首都圏のA管理組合から7階建てのマンションにおける構造スリット調査のご依頼がありました。ご事情は同一事業者のマンションで、構造スリットが設置されていず構造計算の結果、保有水平耐力比が1以下となって是正工事が行われたとのことで、当該マンションの住民も心配になり、管理組合として独自に調査をしたいというお話でした。

2.調査内容

早速、弊社は調査目的や対象、検査方法などを記載した「調査計画書」を作成して、管理組合の理事会や住民の皆様に説明し、ご了解を得ました。
そして、一級建築士やコンクリート診断士を含む調査チームにより、設計図書調査から始め、外観目視、配筋探査を行い、構造スリットについてはエックス線撮影等により調査を進め、その結果を報告書としてまとめました。

3.調査結果

構造スリットについては、設置の有無の他、完全スリットなのか部分スリットなのか、あるいは設置位置が間違っていないか、また未設置かが明確に推定できる結果でした。そして管理組合や住民の皆様への報告は、パワーポイントで分かりやすくまとめさせていただき、ご心配などについての質疑応答もしました。
構造スリットは、軽く見られがちですが、大地震時には特に大切なものです。設計事務所も含め、ご懸念などがありましたら、ご相談いただければと思います。

マンションの配筋調査

1.調査目的

東京都内のA社からB県にある11階建てのマンションにおける梁の配筋調査を10日間程度で報告書も含め至急やってもらえないかとのご依頼をいただきました。詳しくお聞きすると対象箇所数が多い上に正確さを要し、結果の図面化を伴い、加えてその作業中に関係機関との打合せも必要とのことでした。
担当者はちょっと躊躇しましたが、A社に急ぐ理由があったことから、弊社はお受けすることにしました。

2.調査内容

早速、弊社の機動力、動員力が発揮され3チームが直ちに編成されました。責任者が決まると同時に分担して、調査機器の準備から宿泊先の手配とてきぱきと作業を進めました。
現場に乗り込んでからは、日中は探査機器による配筋調査、夜はその整理に追われ、また、関係機関との打合せもこなし、現地調査後も本社での報告書作成が徹夜も含め続きました。

3.調査結果

厳しい日程でしたが、お約束の日に報告書をお渡しすることができ、A社からも感謝されました。
今回のように調査期間が短く、対象箇所が多い場合でも、弊社は優秀なスタッフが揃っている上、動員力がありますのでご相談いただければと思います。

マンションの漏水調査ならびに構造実態調査

1.調査目的

B県B市のマンション居室の天井で漏水が発生し、火災報知器がショートして作動しました。建築後10年以上が経過していますが、天井仕上材を剥がしたところ、漏水位置の構造体に施工不良等が見られました。このため、建物本体についても調査する必要が生じ、管理組合と協議の上で追加調査も実施しました。

2.調査内容

目視や図面照合等の調査を追加し、これら結果を取りまとめた報告書には、漏水の原因推察と施工不良の実態把握、今後の対応策について記載しました。

3.調査結果

管理組合は、この調査結果を受けて、管理委託会社など関係者と相談しながら、当該建物の施工者と協議中です。

関連リンク


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